「体験入部の先輩、なぜか全員が別人になる」それ、吹奏楽あるあるです。第51話 吹奏楽部あるある
「いい音!天才じゃん!!」――体験入部の日、そう声をかけてくれた先輩のことを、あなたは今でも覚えているでしょうか。吹奏楽部の勧誘シーンには、あの独特の空気があります。普段は厳しい先輩も、この日だけは別人のように笑顔で、新入生を全力で褒めちぎる。これが吹奏楽部あるあるの中でも、とくに「わかる!」という声が多いネタのひとつです。

吹奏楽部の勧誘あるある――体験入部の日だけ先輩が「天才認定」してくれる
吹奏楽部の体験入部はちょっとしたお祭りです。楽器を初めて持った新入生が「えっこんな感じですか?」とおそるおそる音を出すと、周りの先輩たちが一斉に「いい音!」「才能ある!」と声をあげる。その反応の速さと熱量に、新入生は圧倒されます。
ところが入部後、いざ合奏に混じると状況が一変します。同じ先輩が「そこ、ちゃんと数えて」「音程、高い」と矢継ぎ早に指摘してくる。「あれ、体験入部の先輩とは別人…?」という感覚は、吹奏楽部員なら一度は経験したことがあるはずです。
普段の3倍やさしい「体験入部モード」
体験入部の日の先輩は、まるで接客業のプロのようです。楽器を丁寧に持たせ、口の形をやさしく教え、ちょっとでも音が出れば「すごい!初めてでそれは天才!」と全力で褒める。普段の合奏では「そのリズム合ってないよ」と言うような先輩も、この日だけは褒め言葉しか持っていない人になります。
- 「えっ初めてでそんなに出るの?センスある!」
- 「絶対うまくなるよ、一緒に頑張ろ!」
- かすかな音しか出ていなくても「いい音!」
入部後にやってくる現実
晴れて入部してから数週間後、新入生はある事実に気づきます。「天才じゃん!」と言ってくれた先輩が、合奏中は眉間にしわを寄せてパート練を仕切っている。「あの笑顔はどこへ?」という戸惑いが、吹奏楽部の新入部員あるあるです。
でも、これは先輩が意地悪になったわけではありません。体験入部と本番の合奏は、目的がまるで違う。勧誘期間は「楽しさを伝える場」、入部後は「演奏を仕上げる場」なのです。先輩はそれを切り替えているだけで、どちらも本気です。
まとめ――先輩もかつては「天才じゃん!」と言われた新入生だった
面白いのは、このサイクルが代々続いていること。今日「天才じゃん!」と言われた新入生は、3年後には自分が体験入部の新入生に「いい音!」と声をかける側になります。自分がやられたことを、今度は自分がやる。吹奏楽部の勧誘は、ちょっとした伝統芸のようなものかもしれません。
歴代の吹奏楽部員が経験した「あるある」をまとめた吹奏楽あるある連載まとめも、ぜひご覧ください。ほかのエピソードにも「わかる!」がきっと見つかります。
吹奏楽は、大人になってからでも戻れます。スイラボでは全国の一般吹奏楽団を無料で紹介しています。楽器が手元になくても、レンタルという手がありますよ。


