「全部リードのせい」ファゴットあるある それ、吹奏楽あるあるです。第35話
「チューニングが合わない。でも、それはリードのせいだから仕方ない」――ファゴット奏者なら一度は口にしたこと、ありませんか?ダブルリード楽器特有の繊細さが、ファゴットパートならではのあるあるを生み出しています。

ファゴットあるある―チューニングが決まらないのは本当にリードのせい?
ファゴットはオーボエと同じダブルリード楽器です。リード2枚が振動することで音が出る仕組みで、その2枚の状態が音程・音色のすべてに影響します。湿度・温度・削り具合・吹き込む息の量……わずかな変化で音程がぐるぐると動くのは、ファゴットの宿命ともいえます。だから「チューニングが決まらない=リードのせい」は、言い訳ではなく物理的な事実なのです。
ダブルリードの宿命:音程は毎回違う
リードはその日の気温・湿度、さらに演奏中の口の水分でも状態が変わります。昨日の練習でぴったり合っていたのに、今日は全然違う……というのは、ファゴット奏者なら毎週経験することです。「今日のリード、ご機嫌ナナメだな」と感じる日が、月に何度もあります。
- 演奏前に水につけて「いい子になあれ」と念じる
- チューナーの針が安定しないとすかさずリードを交換する
- リードケースに「当たり」「外れ」でラベルを貼る
- 本番前日に新しいリードを下ろして後悔する
リードを削りながら「今日は良い子」と話しかけるあるある
ファゴット上級者の多くはリードを自作します。葦(あし)の管を削って成形する工程は数時間に及ぶことも。「自分で削ると愛着がわきすぎて、外れリードでも捨てられない」という声もよく聞かれます。削っては吹き、吹いては削り……その繰り返しの中で、奏者とリードのあいだには確かな絆が生まれます。吹奏楽部のファゴット担当だけが知る、静かな沼です。
それでもファゴットを吹き続ける理由
手間がかかるからこそ、ファゴットは奏者を引きつけます。チューニングが決まった瞬間の達成感、低音パートとして和音を支える充実感、そして「ファゴット吹いてるんだ、すごいね」という周囲の反応。苦労の先にある喜びが、ファゴットを特別な楽器にしています。ほかの吹奏楽あるあるも気になった方は、吹奏楽あるあるまとめもあわせてどうぞ。
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