杉並区の吹奏楽情報|活動中の一般吹奏楽団と、部活動の地域展開はどこまで

この記事は東京都杉並区の吹奏楽情報ページです。この町で活動している一般吹奏楽団と、杉並区の公式サイトに公開されている中学校部活動の地域展開(地域移行)の情報を、スイラボ編集部が2026-10-20に確認してまとめました。内容は公式ページや各団体の発表をもとにしており、確認できていない事項は「確認できていない」と書いています。

杉並区の部活動地域展開の現在地カード
杉並区の現在地(公式サイト確認日 2026-10-20)

お子さんの吹奏楽部で、パートの人数が足りないという話を聞くことはありませんか。地域で楽団を続けている人の中にも、中学生が地域に来る日を気にかけている人がいると思います。この記事では杉並区の部活動の地域連携と地域移行の現在地と、吹奏楽部と楽器の行方を公式サイトの情報とスイラボの考え方から整理します。

杉並区で活躍する一般吹奏楽団

杉並区を拠点に活動している一般の吹奏楽団を、各団体の公式ページや自治体・ホールの案内で確認できた範囲で紹介します(2026-10-20確認・6団体)。学校の部活動のあとも、この町で吹き続けられる場所です。

団体の詳しい募集状況や見学の可否は、各団体にお問い合わせください。スイラボに掲載されている団体は名前から紹介ページへ進めます。まだ掲載のない団体の方は、記事の最後にある無料掲載からご登録いただくと、この記事から紹介ページへつなぎます。

杉並区の現在地。結論から

杉並区の中学校部活動の地域展開は、公式サイトによると一部の運動部とクラブで区のモデル実施中(拠点校方式・学校支援本部連携)という段階です。拠りどころになる文書は「学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画」(令和6年(2024 年)5月)です。目標や期限として「計画期間 令和6~8年度(2024~2026 年度)」が示されています。吹奏楽部や楽器について、公式の文書に記述があります(下の表と引用を参照)。

杉並区の公式情報(確認できた事実)

団体名 種別 練習場所 主な活動
さざんかシティウィンズ 一般 杉並区内の地域区民センター音楽室など 毎年夏に杉並公会堂大ホールで「さざんかシティウィンズコンサート」を開催(2026年8月23日)
杉並ウインドハーモニーアンサンブル 一般 荻窪地域区民センターが中心(ほかに高円寺地域区民センター〔セシオン杉並〕、永福和泉地域区民センター、井草地域区民センター) 杉並公会堂で定期演奏会(第22回は2026年12月13日)、イベント出演
すぎなみ彩楽ウインドシンフォニー(スイラボ掲載) 一般 杉並区内の施設、学校開放施設 杉並公会堂大ホールで年2回の定期演奏会(2026年6月14日、12月20日)、アンサンブルフェスタ、地域イベント
ブリオ ブラス バンド 一般 - 杉並公会堂で定期演奏会(第16回は2027年3月7日)
武蔵台ウインドオーケストラ 一般 杉並区立沓掛小学校音楽室、杉並区内の公共施設 セシオン杉並ホールで定期演奏会(第37回は2026年5月5日)、12月に沓掛小学校体育館で演奏会
メゾフォルテ吹奏楽団 一般 杉並区内 年1回の定期演奏会、年2回ほど地域イベントに出演
段階 一部の運動部とクラブで区のモデル実施中(拠点校方式・学校支援本部連携)
計画・方針の名称 学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画
策定・公表 令和6年(2024 年)5月
目標・期限 計画期間 令和6~8年度(2024~2026 年度)
地域クラブ・受け皿 拠点校方式による合同部活動を高円寺学園中学部・杉森中学校・高南中学校の3校で実施。富士見丘中では学校支援本部の放課後等活動として「マルチ・スポーツクラブ」(参加者27名)と「クラフトデザインクラブ」(参加者16名)を実施(令和7年度第1回総合教育会議資料)
文化部・吹奏楽の記述 文化部では部員数の減少が続いている。コンクール出場に一定の部員数が要る吹奏楽部について、地域クラブ活動へどう移すかを優先して検討するとしている。ただし、楽器ごとに指導者が異なることや楽器の管理方法など課題が多い。NPO法人との協働提案事業として区内在住の中学生等向けに「吹奏楽ワークショップ」を実施しており、その成果を踏まえて検討委員会で受け皿のあり方を検討する。現行の部活動には外部指導員の活用で対応する
楽器の記述 吹奏楽部の課題として「使用する楽器の管理方法」が挙がっている。楽器の貸与や費用負担の具体的な記述はない
費用の記述 学校支援本部の放課後等活動では、指導者と調整担当者への謝礼を区が負担(2,400円/時間)。参加生徒・指導者等のスポーツ安全保険の保険代も区が負担。生徒の参加費の記述はない
担当 杉並区教育委員会事務局 地域の学び推進課 部活動改革担当 電話03-5307-0756
公式ページ https://www.city.suginami.tokyo.jp/s111/7763.html

これまでの部活動をそのまま地域に移行することではなく、生徒が望む放課後等活動の充実と捉え

杉並区 公式サイト

楽器ごとに指導者が異なることや使用する楽器の管理方法など、整理すべき多くの課題があります

杉並区 公式サイト

複数校の生徒が1つの拠点に集い活動を実施する拠点校方式による合同部活動

杉並区 公式サイト

東京都の方針(市町村の土台になるもの)

東京都は「学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画(令和7年3月改訂版)」(令和7年3月改訂(当初は令和5年3月策定))を示しています。市町村の取り組みはこの県の方針を土台に進むので、要点を表にまとめます。

県としての段階 改革推進期間(令和5〜7年度)、地域連携・地域移行を段階的に推進
文化部の扱い 文化芸術活動も対象。吹奏楽は試行実施をとおして、事業委託により専門的な指導が可能であることを確認。専門的な指導力を有する人材を各学校の状況とマッチングして派遣し生徒の技能・意欲が向上したとする
楽器の記述 確認できていません
市町村への支援 区市町村への経費補助(部活動指導員・外部指導者の配置に係る経費を一部補助、総括コーディネーター等の配置支援、体制構築費用の支援)。指導者確保はTEPROサポーターバンク(登録サポーターを学校へ紹介する事業)への登録促進で対応
担当 東京都教育庁指導部指導企画課部活動振興担当(電話03-5320-7474)
公式ページ https://www.taiiku-kenko-edu.metro.tokyo.lg.jp/club_activity/local_clu

事業委託により専門的な指導が可能であることが分かった

東京都教育委員会 公式サイト

TEPRO サポーターバンクへの登録促進に取り組む

東京都教育委員会 公式サイト

杉並区の吹奏楽部は、これからどうなるのか

公民館のホールで子どもたちが楽器を吹き、大人が見守るイラスト(スイラボ編集部作成)
地域の場所で子どもと大人が一緒に吹く。スイラボ編集部作成のイメージイラストです

公式サイトによると、杉並区は令和6年(2024年)5月に「学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画」を公表しています。計画期間は令和6~8年度で、今は一部の運動部とクラブで区のモデル実施が進んでいる段階です。

文化部については部員数の減少が続いていると書かれています。そのうえでコンクール出場に一定の部員数が要る吹奏楽部を、地域クラブ活動へどう移すか優先して検討するとしています。区内在住の中学生等向けの「吹奏楽ワークショップ」をNPO法人との協働で実施し、その成果を踏まえて検討委員会で受け皿のあり方を考える流れです。

楽器については「楽器ごとに指導者が異なることや使用する楽器の管理方法など、整理すべき多くの課題があります」と書かれています。楽器の貸与や費用負担の具体的な記述は、公式サイトでは確認できていません。

スイラボは、ここが地域展開でいちばん穴になりやすい場所だと考えています。学校の備品は誰のものか、参加費で楽器をまかなえるのかという問いは受け皿の形が決まるときに必ず出てきます。

区の計画は「これまでの部活動をそのまま地域に移行することではなく、生徒が望む放課後等活動の充実と捉え」るとしています。スイラボも、コンクールの成績だけでなく音楽を始める子と続ける大人が増えたかで成功を見たいと考えています。吹奏楽部の形がまだ決まっていない分、保護者や楽団や指導者が関わる入口が開いている時期だと思います。

地域クラブになったとき、楽器はどうする?

部活動が地域クラブに変わるとき、いちばん現実的な問題が楽器です。学校の備品をそのまま使えるのか、クラブが自前でそろえるのか、個人で用意するのかは自治体や学校ごとに扱いが違います。杉並区の公式の文書に楽器の記述がある場合は上の表に載せています。

個人で用意する場合の選択肢は3つあります。楽団やクラブの備品を借りる、中古楽器を買う、月額制のレンタルを使う、です。続けられるか分からない最初の1年は、買わずに借りて様子を見る家庭も増えています。

月額制の楽器レンタル がっきレンタ
月額制の楽器レンタル「がっきレンタ」(一般社団法人ネクストウィンズ・ジャパン運営)

東京都全体でスイラボに掲載されている吹奏楽団

杉並区の外にも通える範囲の楽団があります。東京都でスイラボに掲載されている一般の吹奏楽団は次のとおりです(掲載順・13団体)。

楽団の探し方や入団までの流れは 東京都で吹奏楽団に入りたい人のガイド にまとめています。

杉並区の吹奏楽部の受け皿は、ワークショップの成果を踏まえてこれから検討される段階です。決まる前の今は、保護者や地域の楽団の人が声を届けやすい時期だとスイラボは考えています。楽器のことも含めて、この町で音楽を始める子と続ける大人が増えていくことを願っています。

あなたの楽団・地域クラブも、スイラボに無料で掲載できます

地域クラブや一般楽団の情報は、その町で楽器を続けたい人の道しるべになります。掲載は無料で、練習場所・練習日・募集パートを載せられます。

あなたの楽団もスイラボに無料で掲載できます

この記事の考え方の土台は、服部悟『吹奏楽部の地域展開を考える問題集』(noteで無料公開)です。

出典と更新について

公式サイトの確認日は2026-10-20です。自治体の発表が更新された場合や、掲載内容に誤りがある場合は、スイラボのお問い合わせからお知らせください。確認のうえ修正します。

楽器って、売れるって知ってましたか?売る・譲る、どちらも。
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