倉吉市の吹奏楽情報|活動中の一般吹奏楽団と、部活動の地域展開はどこまで
この記事は鳥取県倉吉市の吹奏楽情報ページです。この町で活動している一般吹奏楽団と、倉吉市の公式サイトに公開されている中学校部活動の地域展開(地域移行)の情報を、スイラボ編集部が2026-10-24に確認してまとめました。内容は公式ページや各団体の発表をもとにしており、確認できていない事項は「確認できていない」と書いています。

倉吉市で中学生の子が吹奏楽部に入っていると、休日の練習がこの先どうなるのか気になる方も多いと思います。地域の楽団で活動している人にとっても、中学生を迎える日が来るのかは他人事ではありません。この記事では倉吉市の公式サイトで確認できた素案の中身と、吹奏楽部のこれからについてのスイラボの考え方をまとめます。
倉吉市で活躍する一般吹奏楽団
倉吉市を拠点に活動している一般の吹奏楽団を、各団体の公式ページや自治体・ホールの案内で確認できた範囲で紹介します(2026-10-24確認・2団体)。学校の部活動のあとも、この町で吹き続けられる場所です。
| 団体名 | 種別 | 練習場所 | 主な活動 |
|---|---|---|---|
| 打吹音楽倶楽部ブレーメン | 一般 | 倉吉市文化活動センター(リフレプラザ倉吉) | 各施設への訪問演奏、吹奏楽連盟の行事への参加、12月の定期演奏会 |
| 中部ハートフルサウンド吹奏楽団 | 一般 | 上北条コミュニティセンター | 中部地区のサマーブラスコンサート、地域のイベント、2月の定期演奏会 |
| 段階 | 方針策定前(推進協議会で意見書を検討中・令和9年度からモデル事業予定) |
|---|---|
| 計画・方針の名称 | 倉吉市中学校部活動地域展開等に係る改革推進期間及び改革実行期間における考え方(素案) |
| 策定・公表 | 令和7年度 |
| 目標・期限 | 令和11~13年度(検討を進めた上で休日の部活動を地域へ展開) |
| 地域クラブ・受け皿 | 地域展開の例は河北中学校バドミントン部。中部地区陸上クラブ(仮称)を試験的に実施予定。休日に活動中の部活動は10競技・1活動(吹奏楽を含む) |
| 文化部・吹奏楽の記述 | 素案では、文化芸術地域団体の既存サークル(吹奏楽・茶道・華道・書道・絵画・調理・合唱・囲碁・将棋・ものづくりなど)の活動に参加する案。既存の吹奏楽団体の受け入れは可~積極的だが、「経験者・楽器所有」などの条件付きが多く、中学生の初心者を受け入れるには指導力と時間が課題とされる |
| 楽器の記述 | 楽器は個人所有を前提とする団体が多く、打楽器と鍵盤の一部だけを団体が所有。課題は大型楽器の保管場所とメンテ費、会場の音漏れ対策 |
| 費用の記述 | 既存の吹奏楽団体の本人負担は月額1,000~3,000円で、ほかにチケットノルマや楽器整備積立がある。スポーツ団体は月額1,000~2,000円が中心。市は既存クラブの指導者へ報酬を払うことを想定しておらず、認定地域クラブへの財政支援は可能性として挙がっている段階 |
| 担当 | 倉吉市教育委員会事務局 社会教育課(0858-22-8167) |
| 公式ページ | https://www.city.kurayoshi.lg.jp/12813.htm |
まずは、休日の部活動から段階的に地域へ展開する。
令和9年度からモデル事業を試行できればと考えている。
楽器は個人所有が前提の団体が多く、打楽器・鍵盤は団所有が一部。
鳥取県の方針(市町村の土台になるもの)
鳥取県は「鳥取県公立中学校等における部活動の地域展開・地域連携に向けた推進計画(令和8年度~令和10年度)」(令和7年度(令和8年3月策定。令和5年8月策定の旧計画を改訂))を示しています。市町村の取り組みはこの県の方針を土台に進むので、要点を表にまとめます。
| 県としての段階 | 改革実行期間(前期)。休日の全部活動で地域展開・地域連携に着手する段階 |
|---|---|
| 文化部の扱い | スポーツと文化芸術活動を同じ枠組みで扱っている。吹奏楽や楽器についての個別の記述はない。運営主体の連携先となる競技団体等に文化芸術団体を含めると明記し、学校単位を参加要件としない検討を競技団体(文化芸術を含む)主催の大会等へ要請するとしている |
| 楽器の記述 | 楽器についての記述はない。市町村と学校は、学校部活動で使う用具(支柱、ネット、ボール等の備品)を地域クラブが無償で使えるよう検討する。消耗品は地域クラブが用意する。用具の保管スペースの確保も検討する。活動経費は原則として受益者負担 |
| 市町村への支援 | 圏域ごとの意見交換会と研修会の開催、財政支援。地域連携型・拠点校型の部活動指導員や外部指導者への謝金・報酬を県が一部補助。指導者人材バンクの充実。県と市町村で指導者研修会を開催。地域クラブへの財政支援と困窮家庭への費用支援は、国の動向を見ながら検討・研究中 |
| 担当 | 鳥取県教育委員会事務局 体育保健課 |
| 公式ページ | https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1421980.htm |
本県における部活動改革は、「地域展開型」を基本とする
県として一律の完了の期限は設けない
倉吉市の吹奏楽部は、これからどうなるのか

公式サイトによると、倉吉市は令和7年度に部活動の地域展開についての考え方を素案としてまとめています。いまは推進協議会で意見書を検討している段階で、令和9年度からモデル事業を試行したいと書かれています。休日に活動している部活動は10競技・1活動で、その中に吹奏楽も含まれています。
素案では文化芸術の地域団体が持つ既存のサークルに参加する案が示されていて、吹奏楽もその一つです。既存の吹奏楽団体は受け入れに前向きですが、経験者であることや楽器を持っていることなどの条件付きが多いと書かれています。中学生の初心者を迎えるには、指導力と時間が課題とされています。
楽器については個人所有を前提とする団体が多く、打楽器と鍵盤の一部だけを団体が持っていると書かれています。大型楽器の保管場所とメンテ費、会場の音漏れ対策も課題として挙がっています。本人負担は月額1,000~3,000円で、ほかにチケットノルマや楽器整備積立があるとされています。
スイラボは、この素案が楽器の問題を正面から書いている点に大きな意味があると考えています。方針に楽器の記述が無い自治体は多く、そこが穴になりやすいからです。県の推進計画にも楽器の記述はなく、学校部活動の用具を地域クラブが無償で使えるよう検討するという書き方にとどまっています。
楽器を持っていない子が吹奏楽を始められる入口をどう残すかが、倉吉市でもこれからの大事な論点になると思います。会場と指導者と楽器とお金と人集めをA4一枚に書けるかどうかで、続けられるクラブになるかが決まるとスイラボは考えています。
地域クラブになったとき、楽器はどうする?
部活動が地域クラブに変わるとき、いちばん現実的な問題が楽器です。学校の備品をそのまま使えるのか、クラブが自前でそろえるのか、個人で用意するのかは自治体や学校ごとに扱いが違います。倉吉市の公式の文書に楽器の記述がある場合は上の表に載せています。
個人で用意する場合の選択肢は3つあります。楽団やクラブの備品を借りる、中古楽器を買う、月額制のレンタルを使う、です。続けられるか分からない最初の1年は、買わずに借りて様子を見る家庭も増えています。

鳥取県全体でスイラボに掲載されている吹奏楽団
倉吉市の外にも通える範囲の楽団があります。鳥取県でスイラボに掲載されている一般の吹奏楽団は次のとおりです(掲載順・2団体)。
倉吉市の吹奏楽部のこれからは、まだ決まる前の段階にあります。スイラボは決まる前の今こそ、保護者や楽団や指導者が関わる入口になると考えています。始める子と続ける大人がこの町で増えていくことを、私たちは願っています。
素案についての問い合わせ先は、倉吉市教育委員会事務局社会教育課(0858-22-8167)です。
あなたの楽団・地域クラブも、スイラボに無料で掲載できます
地域クラブや一般楽団の情報は、その町で楽器を続けたい人の道しるべになります。掲載は無料で、練習場所・練習日・募集パートを載せられます。

この記事の考え方の土台は、服部悟『吹奏楽部の地域展開を考える問題集』(noteで無料公開)です。
出典と更新について
- https://www.city.kurayoshi.lg.jp/12813.htm
- https://www.city.kurayoshi.lg.jp/secure/14095/R7.7.30_kaigi-shiryo.pdf
- https://www.city.kurayoshi.lg.jp/secure/14095/R8.5.22_kaigi-shiryo.pdf
- https://www.city.kurayoshi.lg.jp/secure/14095/R8.1.29_gijiroku.pdf
- https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1421980.htm
- https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1421980/kakuteiban.pdf
- https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1421980/gaiyouban.pdf
公式サイトの確認日は2026-10-24です。自治体の発表が更新された場合や、掲載内容に誤りがある場合は、スイラボのお問い合わせからお知らせください。確認のうえ修正します。


