十和田市の吹奏楽情報|活動中の一般吹奏楽団と、部活動の地域展開はどこまで
この記事は青森県十和田市の吹奏楽情報ページです。この町で活動している一般吹奏楽団と、十和田市の公式サイトに公開されている中学校部活動の地域展開(地域移行)の情報を、スイラボ編集部が2026-10-03に確認してまとめました。内容は公式ページや各団体の発表をもとにしており、確認できていない事項は「確認できていない」と書いています。

土曜の午後、子どもの楽器ケースを見送りながら「中学の吹奏楽はこの先どうなるのだろう」と考えている十和田市の保護者の方もいると思います。地域の楽団で吹いている人や部活動を見ている指導者の方にとっても、他人事ではない話です。この記事では、公式サイトで確認できた十和田市の現在地と吹奏楽部のこれからをどう考えるかをまとめます。
十和田市で活躍する一般吹奏楽団
十和田市を拠点に活動している一般の吹奏楽団を、各団体の公式ページや自治体・ホールの案内で確認できた範囲で紹介します(2026-10-03確認・1団体)。学校の部活動のあとも、この町で吹き続けられる場所です。
| 団体名 | 種別 | 練習場所 | 主な活動 |
|---|---|---|---|
| クレールウインドオーケストラ(Clair Wind Orchestra) | 一般 | 十和田市民文化センター、十和田市中央公民館、十和田市東公民館(公式サイトの練習会場一覧に掲載。ただし主な合奏練習は毎週日曜の六戸文化ホール視聴覚室・六戸町) | 十和田市民文化センター大ホールでの定期演奏会(2025年5月31日に第27回)、十和田市・三沢市の文化祭への出演、青森県市民バンドブラスフェスタへの出演 |
| 段階 | 平日も含め可能な部活動から地域クラブへ順次移行中 |
|---|---|
| 計画・方針の名称 | 十和田市立中学校部活動地域連携推進計画 |
| 策定・公表 | 令和7年3月(令和6年度) |
| 目標・期限 | 令和12年度から、すべての部活動を休日に行わないことが目標 |
| 地域クラブ・受け皿 | 市ホームページに中学生対象の地域クラブ21団体が載っている。十和田JBC(野球)、FC ALEGRIA・FC PRIROSSO・TOWADA SANBONGI SC(サッカー)、十和田STC・十和田JHC・十和田ジュニアソフトテニスクラブ、十和田SSC(卓球)、十和田志道館道場(柔道)、十和田市剣友会・藤坂北翠館(剣道)、十和田ユースハンドボールクラブ、十和田ラグビースクール・RED HORSE(ラグビー)、十和田ボクシングクラブ、十和田レスリングクラブ、ジュニアオーケストラ十和田(オーケストラ)、十和田市こども劇団(演劇)など |
| 文化部・吹奏楽の記述 | 地域クラブ一覧に文化系としてジュニアオーケストラ十和田と十和田市こども劇団が載っている。ジュニアオーケストラ十和田の指導者には管楽器指導者と吹奏楽部指導者が含まれ、活動は土曜午後に十和田市民文化センターで行う。計画書の部活動の現状の表には吹奏楽の欄があるが、吹奏楽の地域移行に特化した記述は見つからなかった |
| 楽器の記述 | ジュニアオーケストラ十和田は初心者教室を開いていて、楽器の貸し出しもある。計画書には、保護者の会費負担が増えることへの対応例として「学校の部活動と用具を併用する」と書かれている。市が楽器を貸し出す制度の記述はない |
| 費用の記述 | ジュニアオーケストラ十和田は団費が年間18,000円、育成会費が年間5,000円(1家族あたり)。計画書には、指導者の報酬について会費などの徴収を検討すると書かれている。市として決めた参加費の金額は載っていない |
| 担当 | 十和田市教育委員会 スポーツ・生涯学習課 スポーツ振興係(電話 0176-58-0187)。計画・学校部活動は指導課 指導係(電話 0176-58-0183) |
| 公式ページ | https://www.city.towada.lg.jp/bunka/iinkai/2026-0403-1030-166.html |
令和7年3月に「十和田市立中学校部活動地域連携推進計画」を制定しました。
令和12年度から、すべての部活動を休日に行わないことを目標とし、取組を進めます。
初心者のための教室開催。楽器の貸し出しもあります。
青森県の方針(市町村の土台になるもの)
青森県は「青森県公立中学校における部活動の地域展開推進計画〔第2版〕」(令和8年度(令和8年8月5日改訂・8月6日公開。初版「青森県公立中学校における休日の部活動の地域移行推進計画」は令和5年4月7日策定))を示しています。市町村の取り組みはこの県の方針を土台に進むので、要点を表にまとめます。
| 県としての段階 | 改革実行期間前期(令和8〜10年度)に入り、原則全ての部活動で休日の地域展開の実現を目指す実行段階。令和8年2月時点で検討委員会設置34市町村・推進計画策定26市町村、中体連への地域クラブ登録申請は令和7年度174団体。令和8年度は民間委託の伴走型支援業務も開始 |
|---|---|
| 文化部の扱い | 文化部員数は平成27年度8,039人から令和7年度5,172人へ10年で約36%減。吹奏楽部員数は2,924人から1,923人まで一貫して減少し3分の2に縮小、単独校での活動維持や編成の確保が困難で大編成志向の吹奏楽部にとって深刻な課題と明記。合唱・演劇など一定人数が要る部も減少し、総合文化部への統合が進む。吹奏楽部等の団体活動は生徒のニーズに応じた活動が困難になっているとして地域展開の必要性の根拠に挙げている |
| 楽器の記述 | 楽器固有の貸与規定は無し。想定課題「保護者の会費等負担が増加」への対策として「部活動と用具を併用することで、新たな物品等の購入を控える」「学校の施設開放のための利用規程等ルールを定める」「公共施設利用の減免措置の弾力的運用」、活動場所確保では「学校施設や学校備品等の活用に関する規程を整備する」「用具等の保管スペースを確保する」と記載。財政基盤は「適切な額の参加費等を設定」「協賛企業の獲得、ふるさと納税等」。経済的困窮世帯の参加費用支援は国の動向を確認し検討。指針(令和6年3月)では地域クラブは「可能な限り低廉な会費の設定に努める」 |
| 市町村への支援 | 「地域クラブ活動推進に関する市町村担当者協議会」を毎年開催、指導者確保の「地域スポーツクラブ活動・学校部活動指導者人材バンク」の運用(登録サイト aomori-partner.spocul-bank.jp)、地域クラブ活動体制推進事業による運営団体整備・指導者資質向上支援、県教委内に総括コーディネーターを配置し市町村訪問・地区情報交換会で個別支援、指導者研修と県中体連・県中文連との連携、令和8年度「部活動の地域展開体制整備に係る伴走型支援業務」を民間委託(上限396万円・令和9年3月まで)。県立三本木高校附属中で平日展開の実践研究 |
| 担当 | 運動部活動:スポーツ健康課 体育・健康グループ(017-734-9907)/文化部活動:学校教育課 小中学校指導グループ(017-734-9895) |
| 公式ページ | https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-sports/chiikitenkai-sui |
原則、全ての部活動において休日の地域展開の実現を目指す
吹奏楽部の部員数は、平成27年度の2,924人から令和7年度には1,923人まで一貫して減少している
十和田市の吹奏楽部は、これからどうなるのか

公式サイトによると、十和田市は令和7年3月に「十和田市立中学校部活動地域連携推進計画」を制定しました。計画では令和12年度からすべての部活動を休日に行わないことを目標にしていて、可能な部活動から地域クラブへの移行が進んでいます。
市ホームページの地域クラブ一覧には、文化系としてジュニアオーケストラ十和田が載っています。指導者には管楽器指導者と吹奏楽部指導者が含まれ、土曜午後に十和田市民文化センターで活動していると書かれています。ただ計画書の中で吹奏楽の地域移行に特化した記述は確認できていません。
楽器については、このクラブに初心者教室と楽器の貸し出しがあると書かれています。計画書には会費負担への対応例として「学校の部活動と用具を併用する。」とありますが、市が楽器を貸し出す制度は確認できていません。
スイラボは、地域展開が必要になった一番の理由は少子化だと考えています。青森県の計画でも吹奏楽部員数は平成27年度の2,924人から令和7年度の1,923人へ減ったと書かれています。変わったのは社会のほうで、学校単位の器が時代に合わなくなったのだと思います。
学校の備品を地域でどう使うかや楽器をどう用意するかは、方針の中で穴になりやすいところだと思います。十和田市はそこがこれから決まる町なので、保護者や楽団や指導者が関わる余地があると考えています。スイラボは、コンクールの成績だけでなく始める子と続ける大人が増えたかで成果を見たいと考えています。
地域クラブになったとき、楽器はどうする?
部活動が地域クラブに変わるとき、いちばん現実的な問題が楽器です。学校の備品をそのまま使えるのか、クラブが自前でそろえるのか、個人で用意するのかは自治体や学校ごとに扱いが違います。十和田市の公式の文書に楽器の記述がある場合は上の表に載せています。
個人で用意する場合の選択肢は3つあります。楽団やクラブの備品を借りる、中古楽器を買う、月額制のレンタルを使う、です。続けられるか分からない最初の1年は、買わずに借りて様子を見る家庭も増えています。

青森県全体でスイラボに掲載されている吹奏楽団
青森県の一般吹奏楽団は、スイラボにまだ掲載がありません。この地域で活動している楽団の方は、下の無料掲載からご登録ください。掲載されると、この記事からも紹介します。
十和田市には計画と目標の年度があり、管楽器の指導者がいる地域クラブもすでにあります。吹奏楽の形がまだ決まりきっていないからこそ、音楽を始める入口と続けられる場所を町の中に残していけると思います。分からないことは十和田市教育委員会の指導課 指導係(電話 0176-58-0183)に聞くこともできます。
あなたの楽団・地域クラブも、スイラボに無料で掲載できます
地域クラブや一般楽団の情報は、その町で楽器を続けたい人の道しるべになります。掲載は無料で、練習場所・練習日・募集パートを載せられます。

この記事の考え方の土台は、服部悟『吹奏楽部の地域展開を考える問題集』(noteで無料公開)です。
出典と更新について
- https://www.city.towada.lg.jp/bunka/iinkai/2026-0403-1030-166.html
- https://www.city.towada.lg.jp/bunka/iinkai/files/Promotion_Plan.pdf
- https://www.city.towada.lg.jp/bunka/sports/localclub.html
- https://www.city.towada.lg.jp/bunka/sports/localclub20.html
- https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-sports/chiikitenkai-suishinkeikaku.html
- https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-sports/files/chiikitenkai-suishinkeikaku.pd
- https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-sports/bukatsu_club_shishin.html
- https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-sports/aomoriken-tiiki_ikou-jinzai_bank.htm
公式サイトの確認日は2026-10-03です。自治体の発表が更新された場合や、掲載内容に誤りがある場合は、スイラボのお問い合わせからお知らせください。確認のうえ修正します。


