楽器がなくなった日のために。楽器盗難・紛失情報センターができました
楽器がなくなる日は、前触れなくやってきます。練習の帰りに電車の網棚へ置いてきてしまった、会場の控室から消えていた、車上狙いに遭った。どれも、実際に起きていることです。
そんなときに情報を1か所へ集めておける場所として、「楽器盗難・紛失情報センター」ができました。運営は、スイラボと同じ一般社団法人ネクストウィンズ・ジャパンです。掲載も情報提供も無料で使えます。
楽器は、1本ずつ見分けがつきます
楽器にはメーカーとモデルのほかに、シリアルナンバー、傷や刻印、ケースの特徴といった手がかりがあります。同じ機種が何百本あっても、そこを見れば1本ずつ区別がつきます。

この5つがそろっていれば、あとから似た楽器を見かけた人が「これかもしれない」と気づけます。逆に、メーカー名しか分からないままだと、見かけた人も確かめようがありません。
なくなってから探すのでは、間に合わないことがあります

シリアルナンバーは、たいてい本体に刻印されています。管楽器なら管体やベルの付け根、木管なら上管と下管、ギターならヘッドの裏やネックの付け根あたりです。なくなってから探そうとすると、手元に楽器がないので確かめられません。
いちばん確実なのは、今のうちに写真を撮って控えておくことです。全体を1枚、シリアルナンバーの刻印を1枚、傷や特徴のある部分を1枚。この3枚があれば十分です。
掲載までは3ステップです

掲載を依頼するフォームでは、楽器分類、盗難か紛失か、都道府県、なくなった時期、楽器の特徴、警察への届け出の状況などを入力します。写真も3枚まで添えられます。
楽器店の受付でも、照合が始まっています
掲載された情報は、楽器店の側からも使えます。服部管楽器では、買取でお預かりした楽器のシリアルナンバーをセンターの掲載情報と照合しています。服部管楽器の買取ページ、楽器王のよくある質問、管楽器修理センターのクラーロでも、同じ照合についてお知らせしています。
中古楽器は、売られた先で持ち主が変わっていきます。だからこそ、楽器が最初に人の手に渡る場所で照合が効きます。掲載されている情報が多いほど、気づける場面も増えます。掲載は、あなたの楽器のためだけではありません。
見かけた側にも、できることがあります
フリマアプリやオークション、中古楽器店、SNSで「これでは」と思う楽器を見かけたときは、情報提供のフォームから知らせることができます。スクリーンショットや販売ページのURLも添えられます。
ひとつだけ気をつけたいのは、自分で出品者に連絡しないことです。連絡した瞬間に出品が取り下げられて、手がかりが消えてしまうことがあります。見つけたら、まず記録して知らせるのが確実です。
団の楽器は、今のうちに一覧にしておきましょう
団で持っている楽器は、担当者が代わるうちに管理があいまいになりがちです。楽器名、メーカー、型番、シリアルナンバー、写真。この5つを一覧にしておくと、なくなったときにその場で動けます。棚卸しのついでで構いません。
センターには、シリアルナンバーの刻印位置や、被害届と遺失届の違いをまとめた記事もあります。団の備品管理を見直すときの資料としても使えます。
楽器を置く場所より先に、置いておきたいもの
楽器がなくなる場面は、たいてい練習の行き帰りや本番の会場です。つまり、楽器を持って出かける人ほど起こりやすいということです。写真とシリアルナンバーを控えておけば、その日が来ても打つ手があります。今日のうちに1枚だけ撮っておいてください。
スイラボでは、全国の一般吹奏楽団を紹介しています。楽団の備品管理の話も、団を探している方に向けた紹介ページも、こちらから見られます。


