東京都で吹奏楽団に入りたい人のガイド|団員募集中の楽団と選び方

東京都は、吹奏楽団の数も個性のバリエーションも全国随一です。英語で活動する楽団、毎週本格的に鳴らす楽団、月1回ふらっと参加できるコミュニティまで、選択肢の幅は日本でいちばん広いと言っていいでしょう。この記事では、スイラボに掲載されている東京の吹奏楽団を写真付きで紹介しながら、一般楽団のリアルな姿、入団までの流れ、団費の目安、ブランクからの再開のコツまでまとめてお届けします。「もう一度楽器を吹きたい」と思ったときが、始めどきです!

一般吹奏楽団ってどんなところ?部活との違い

一般吹奏楽団(市民吹奏楽団・社会人吹奏楽団)は、仕事や学業のかたわら音楽を楽しむ人たちの団体です。部活との一番の違いは、強制力がないこと。練習は週1回前後が主流で、仕事の都合で休む団員もめずらしくありません。年齢層は20代から70代まで幅広く、職業も経歴もばらばらです。学生時代の部活のような毎日の練習はない代わりに、「自分の意思で音楽を続けている人」だけが集まっているのが一般楽団の空気です。

活動の中心は、年1〜2回の定期演奏会と、地域のお祭りや福祉施設などでの依頼演奏です。コンクールに出場する楽団もあれば、あえて出ずに演奏会だけを楽しむ楽団もあります。どちらが上ということはなく、自分が音楽とどう付き合いたいかで選べばいいのです。

スイラボ掲載の東京都の吹奏楽団(10団体)

まずは、スイラボに詳細ページがある楽団です。どの楽団も自分たちで掲載を申し込んでくれた、現役で活動中の楽団です。説明文は各楽団の自己紹介をもとにしています。練習日やSNSなどの詳しい情報は、ボタンから各楽団のページでご覧ください。

Multiphonic Wind Ensemble(東京23区・川崎市)

Multiphonic Wind Ensembleの様子

日本初の「英語で活動する」アマチュア吹奏楽団です。練習は主に土曜日、東京23区と川崎市内で行われています。国際色のある環境で吹きたい方には唯一無二の選択肢で、現在は管打楽器の全パートを募集中です。

すぎなみ彩楽ウインドシンフォニー(杉並区)

すぎなみ彩楽ウインドシンフォニーの様子

2006年から杉並区を拠点に活動する、社会人と学生の一般吹奏楽団です。毎週日曜の練習を重ね、定期演奏会や地域イベントへの出演に加えてYouTubeでの発信まで、活動の幅が広いのが特徴です。

Wind Ensemble GRIT(東京23区)

Wind Ensemble GRITの様子

「ずっと、ぐりっと。もっと、ぐりっと。」を掲げ、首都圏を中心に「誰もが吹奏楽と繋がり続けられるコミュニティ」と「音楽を本気で探究できる場」の両立を目指す楽団です。アンサンブルコンテストでの金賞受賞実績もあり、定期演奏会や「ぐりっとあんこん!」など年間を通じて多彩なイベントを行っています。練習は月3〜4回の土日です。

黒門吹奏楽団(文京区・台東区・北区ほか)

黒門吹奏楽団の様子

毎週土曜に練習し、文京シビックホール大ホールでの演奏会など聴きごたえのあるプログラムに挑む楽団です。オーボエやファゴット、E♭クラリネットからコントラバスクラリネットまで、ダブルリードと低音クラリネット属を特に熱く募集しています。

西巣鴨発吹奏楽団ガモスイ(豊島区西巣鴨)

西巣鴨発吹奏楽団ガモスイの様子

月1回・参加自由スタイルの吹奏楽コミュニティです。毎回参加しなくてもOK、初心者もブランクも歓迎、見学だけでも大丈夫。「また楽器を吹きたい」と思った人の最初の一歩にぴったりの場所です。

狛江市民吹奏楽団(狛江市)

狛江市民吹奏楽団の様子

1997年に狛江高校の卒業生や市内の有志で立ち上がった、狛江市初の市民吹奏楽団です。来年で30周年を迎えます。毎週土曜の練習には通常7〜8割の団員が集まり、上野の森ブラスの花坂義孝先生が指導しています。

池上ウインドアンサンブル(大田区池上)

池上ウインドアンサンブルの様子

1985年から大田区池上を拠点に活動し、2025年に創団40周年を迎えた楽団です。練習は毎週日曜の13時から17時で、20代から70代まで50名ほどの団員が在籍しています。年1回の演奏会を軸に、池上まつりなどの地域行事や訪問演奏、団内アンサンブル大会まで活動は多彩で、募集は経験者歓迎(ブランクOK)です。

杉並くじら音楽団(杉並区)

杉並くじら音楽団の演奏会での集合写真

子どもから大人までみんなに愛されることを目指し、真摯に、楽しく音楽に取り組む楽団です。練習は月2回、日曜日の主に午前中で、会場は明大前駅から歩ける杉並区内の施設です。コンクールには出場せず、経験者であればブランクがあっても歓迎しています。団費は学生が月1,000円、社会人が月3,000円です。

Marble Wind Brass TOKYO(江戸川区)

Marble Wind Brass TOKYOのホール公演。ステージいっぱいに並んだ団員が楽器を掲げて客席に応えている

東京メトロ東西線の葛西駅付近を拠点に、毎週日曜日の9時から13時まで活動している社会人吹奏楽団です。プロの指導者による合奏があり、20代から60代まで幅広いメンバーが在籍しています。コンクールには出場せず、王道の吹奏楽曲からロック、フュージョンまで多彩な曲に挑戦するスタイルで、経験者ならブランクがあっても歓迎です。月会費は3,000円(半年会費は15,000円)で、フルート&ピッコロ、クラリネット、チューバ、パーカッションを急募中とのことです。

Twinkling Winds Tokyo(中野区・新宿区・大田区ほか)

Twinkling Winds Tokyoの演奏会。指揮者とステージ上で演奏する団員たち

新宿区、中野区、大田区などの公共施設で、月2回の土曜午前を中心に活動しているウィンドアンサンブルです。指揮は時任康文先生。各パート原則1名という「ウィンドアンサンブル」の編成にこだわり、豊かな響きと精緻なアンサンブルを目指しています。選曲は吹奏楽と管楽合奏の古典と名曲が軸で、ヴォーンウィリアムズ、ホルスト、ジェイコブ、グレンジャー、保科洋、兼田敏などを取り上げています。コンクールには出場せず、2027年5月22日には練馬文化センター小ホールで第四回定期演奏会「イギリス音楽探訪」を予定しています。現在はクラリネット、アルトクラリネット、ファゴット、ホルン、コントラバス、打楽器の奏者を募集中とのことです。

自分に合う楽団の選び方。3つのチェックポイント

  1. 練習日と場所が生活に合うか。毎週型か月数回型かで負担は大きく変わります。「行けたら行く」が許される楽団か、全員参加が基本の楽団かも空気が分かれるところです。職場や自宅からの距離は、想像以上に続けやすさを左右します
  2. 募集パートと求められる経験。「初心者歓迎」「ブランク歓迎」と書いてある楽団なら、久しぶりの再開でも安心です。人気パートは定員済みのこともあるので、希望パートが募集中かは最初に確認しましょう
  3. 楽団の方向性。コンクールで上を目指す楽団と、演奏会やイベント中心に楽しむ楽団では、練習の密度も求められるレベルも違います。どちらが自分の「音楽を続けたい理由」に合うかで選んでください

そして一番大事なのは、入団を決める前に必ず見学に行くことです。ほとんどの楽団は見学を歓迎しています。見学では、合奏のレベルだけでなく、休憩時間の雰囲気を見るのがおすすめです。団員同士の会話が楽しそうな楽団は、長く居られる楽団です!

入団までの流れ。問い合わせから初合奏まで

多くの楽団で、入団までの流れはだいたい共通しています。

  1. 問い合わせ。公式サイトやSNSのフォームから連絡します。経験年数、ブランクの長さ、希望パートを正直に伝えるのがコツです。盛る必要はまったくありません
  2. 見学。手ぶらでOKです。練習の最初から最後までいると、基礎合奏から曲練習までの流れが分かります
  3. 体験参加。楽器を持って合奏に混ざらせてもらえる楽団が多いです。久しぶりで吹けなくても大丈夫、誰もが通る道なので団員は気にしません
  4. 入団。団費の支払い方法や演奏会の予定を確認して、正式にメンバーになります

団費は楽団によって異なりますが、スイラボ掲載楽団の例では月2,000円から4,000円ほどが目安です。楽譜代や演奏会費が別にかかる楽団もあるので、見学時に聞いておくと安心です。

楽器がない、ブランクが長い。それでも始められます

「楽器を手放してしまった」という方の選択肢は3つあります。楽団の備品を借りる(チューバや打楽器など大型楽器は備品がある楽団が多いです)、中古楽器を購入する、月額制の楽器レンタルを使う、です。レンタルはがっきレンタのように月額1,500円(税込1,650円)から借りられるサービスもあるので、「続けられるか不安だから、まずはお試しで」という再開組と相性がいい方法です。

月額制の楽器レンタル がっきレンタ
月額制の楽器レンタル「がっきレンタ」(一般社団法人ネクストウィンズ・ジャパンほか共同運営)

さらに2026年7月からは、がっきレンタと服部管楽器のコラボ企画「マイ楽器つみたて」が始まりました。お支払いになったレンタル料は、服部管楽器で新品の楽器をご購入のときに全額補填されます(上限は新品価格の20%)。レンタルで始めても、その費用はいつかのマイ楽器の頭金に変わっていく仕組みです。詳しくはマイ楽器つみたてのご案内をご覧ください。

ブランクの不安については、はっきり言えることがあります。アンブシュア(口の形)と指は、思っているより体が覚えています。最初の1ヶ月はロングトーンと簡単な曲だけでも、合奏に混ざっているうちに感覚は戻ってきます。10年以上のブランクから復帰した団員は、どこの楽団にも普通にいます。「吹けなくなっていたら恥ずかしい」は、楽団探しをやめる理由にはなりません!

🎺ちょっと寄り道。スイラボ診断研究所

どのパートで復帰するか、これから何の楽器を始めるか。迷ったら、10問で自分に合うパートが分かる楽器別性格診断で遊んでみてください。楽団選びの気分も高まりますよ。

よくある質問

社会人になってからでも吹奏楽団に入れますか?

入れます。一般の吹奏楽団は社会人が主体で、20代から70代まで幅広い世代が一緒に活動している楽団が多くあります。学生時代以来のブランクがある方の入団もめずらしくありません。

初心者でも大丈夫ですか?

楽団によります。経験者のみ募集の楽団もあれば、初心者歓迎の楽団もあります。各楽団の募集ページで「初心者歓迎」「ブランク歓迎」などの表記を確認するか、問い合わせ時に正直に経験を伝えるのが確実です。

高校生や大学生でも入団できますか?

年齢の規定は楽団ごとに異なります。中学生以上や18歳以上など条件はさまざまなので、気になる楽団の募集要項を確認してみてください。

団費はどのくらいかかりますか?

スイラボ掲載楽団の例では月2,000円から4,000円ほどです。学生割引のある楽団もあります。ほかに楽譜代や演奏会の出演費がかかる場合があるので、合計でいくらかは見学時に確認するのがおすすめです。

あなたの楽団も、スイラボに無料で掲載できます

スイラボでは、全国の吹奏楽団の情報を無料で掲載しています。練習日や楽団PR、写真やSNSをまとめた専用ページを作って、団員募集を応援します。掲載をご希望の楽団は、下のボタンからお気軽にどうぞ!

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楽器って、売れるって知ってましたか?売る・譲る、どちらも。