「あたりのリードに当たると、その日ずっと幸せ」それ、吹奏楽あるあるです。第47話 サックスあるある
サックスを吹くみなさん、今日のリードは「あたり」でしたか? リードは天然の葦を加工した消耗品で、同じ型番・同じ番号でも一枚ずつ個体差があります。「あたり」を引いた日の高揚感——その喜びは、サックスパートにしかわからない特別な感覚です。

サックスあるある:リード一枚が変える一日
サックスのリードは葦(あし)を加工した天然素材です。同じ型番・同じ番号でも、一枚ずつ木目や密度が異なるため、「鳴る・鳴らない」の個体差が生まれます。市販品は1箱10枚入りが多く、うち数枚が「当たり」になればまあまあ良い箱、といわれます。吹奏楽部のサックスパートでは、この”リードガチャ”が日常的な話題のひとつ。「今日のリードどう?」という挨拶が練習前に飛び交うほどです。
「あたり」を引いた日は、吹奏楽の神様が微笑んでいる
口をつけた瞬間に「あ、これは良い」とわかる感覚があります。抵抗感がちょうどよく、少ない息でもしっかり音が立ち上がる。ロングトーンが楽で、音程も安定する。「あたり」リードは体が教えてくれます。その日は練習が楽しく、音に自信が持てます。吹奏楽の合奏でも、音が埋もれることなくしっかり前に飛んでいく感覚がして、モチベーションが一気に上がります。
10枚に1枚の宝——「はずれ」と戦う奏者たち
一方で「はずれ」リードは奏者の天敵です。音がスカスカ、息が逃げる、高音でスカる(音が裂ける)、どれだけ調整しても言うことを聞かない。そんな日は合奏中にひやひやしながら吹くことになります。経験を積んだ奏者は、まず全枚数を試奏して「あたり候補」に印をつけ、番号順に管理するなど、独自のリード管理術を持っています。湿度や温度で状態が変わるため、ケースに入れる向きや保管場所にも気を使います。
- 吹いた後は必ずリードケースに戻す(乾燥防止)
- 鉛筆で裏面に番号を書いて管理する
- 湿気の多い日と乾燥した日では同じリードでも吹き心地が変わる
- 箱を開けるとき、ひそかに「あたりを引かせてください」と願う
「あたりリード」が変える練習と本番
「あたり」リードは大事に使いたいあまり、毎日使えないというジレンマがあります。消耗品なので使えば劣化する——でも、本番で使いたい。だから温存しておく。そして発表会・コンクール前夜、いざ本番リードを確認しようとしたら……という展開は、あるある界のクラシックです。それでも、このリードとの格闘がサックス奏者を上達させるともいわれます。「リードのせいにしない」という意識が、自分の奏法を磨く力になるのかもしれません。ほかのパートのあるあるは吹奏楽あるある連載まとめでまとめています。
吹奏楽は、大人になってからでも戻れます。スイラボでは全国の一般吹奏楽団を無料で紹介しています。楽器が手元になくても、レンタルという手がありますよ。


