オーボエ奏者がリペアマンに挑戦|古川由貴さんのパリ留学とリペア研修【スイラボ#15】
楽器王では今、「管楽器リペアマン育成プログラム」が始動しています。スイラボ第15回はそのゲスト回。研修生第1号として参加したオーボエ奏者・古川由貴さんをお迎えして、その驚きの経歴と、リペアマンを志した理由をうかがいました。まずは動画でどうぞ。

服部
今日はゲスト回。楽器王のリペアマン育成プログラム、その研修生をお迎えしてます。

服部
先生は僕。生徒に応募してくれたのが、こちらの古川由貴さん。

古川さん
オーボエ奏者の古川由貴です。よろしくお願いします。
①オーボエ奏者が、なぜリペアマンに?

古川さん
同志社女子大の音楽科を出て、中学校で音楽の先生を2年半。そのあと、パリのエコールノルマル音楽院に2年半、留学してました。

金ちゃん
パリ留学!?

服部
なんでオーボエ奏者が、リペアを?

古川さん
オーボエは木管で、調整がすごく崩れやすいんです。フランスでも毎週メンテに出してて、自分でできたらいいなと。

スナミート
発想が、もう我々と違う(笑)

オーボエをはじめとする木管楽器は、繊細で調整が崩れやすい楽器。だからこそ「自分でメンテナンスできたら」という思いが、リペアマンへの第一歩になりました。演奏者がリペアの技術も身につける——世界的には木管専門のリペアマンが分かれているのも普通で、これからの一つの形かもしれません。
②パリの音楽院生活|言葉が通じなくても、楽器で

服部
パリの音楽院って、どんな感じなの?

古川さん
レッスンが8割くらいで、授業は少なめ。自由時間が結構あって、練習してバイトして、の2年間でした。

金ちゃん
言葉は、大丈夫だったんですか?

古川さん
フランス語、話せないまま行きました。

スナミート
話せないまま!?

古川さん
室内楽を組む時は、楽器を吹いてニュアンスでコミュニケーション取ったり(笑)

レッスン中心のカリキュラムで、自由時間に黙々と練習を重ねたパリの2年半。言葉の壁は、楽器の音とニュアンスで乗り越えたといいます。国籍の違うメンバーと室内楽を組む——音楽が言葉を超えるコミュニケーションになる、という体験そのものが、大きな財産になったはずです。
③リペア研修と、これから|演奏とリペアの二刀流へ

服部
研修はどう?まだ来て4日目だけど。

古川さん
楽しいです。工具作りから始まるんですけど、ヤスリがけで手がどんどん汚れて、職人みたいで。

服部
ドM現る(笑)

服部
コースは半年。彼女には、木管リペアに集中してもらう。

古川さん
いつか、自分の思いを音に乗せられるようになりたいです。オーボエ演奏とリペアの、二刀流で。

リペア研修は、自分の工具を作るところからスタート。ヤスリがけで手を汚しながら、地道に技術を身につけていきます。半年のコースで木管リペアに集中し、ゆくゆくは演奏とリペアの「二刀流」を目指す古川さん。立派すぎてツッコミどころが少ない中、ようやく出た弱点が「車の運転が下手」だったのは、ご愛敬でした。
まとめ|挑戦は、続いていく
オーボエ奏者から、管楽器リペアマンへ。古川さんの挑戦は、これからも続いていきます。研修の様子は「リペア研修ブログ」でも追えますので、あわせてどうぞ。今後の活躍に期待です。
もっとスイラボを楽しむ
古川さんのリペア修行の様子も、ブログで公開中です。


