打楽器って実は主役?打楽器奏者スナミートが熱く語る魅力【スイラボ#12】
吹奏楽の中で、つい脇役だと思われがちな打楽器。でも本当にそうでしょうか。スイラボ第12回は、打楽器奏者のスナミートが主役。「音楽はリズムとベースが主役だ」という服部さんの持論をきっかけに、打楽器の知られざる魅力とリアルを、たっぷり掘り下げます。まずは動画でどうぞ。

服部
スイラボ始まりました。今日は朝9時収録で、みんなちょっと元気ない(笑)

服部
今日の主役はスナミート。実はこの人、フジロックのステージに立ったことがある。

スナミート
2022年に、バンドで出させてもらいました。

金ちゃん
フジロックアーティスト!?

服部
で、今日のテーマ。僕はずっと「音楽はリズムとベースが主役」って言ってて、それを打楽器のスナミートに語ってもらう。
①打楽器って、実は主役なのでは?
「打楽器は脇役」というイメージは根強いもの。でもスナミートに言わせれば、リズムこそが音楽を成り立たせている、と言います。

スナミート
主役は言い過ぎかもですが、リズムで音楽が成り立ってるのは確か。

服部
料理でいう「調味料」って言ってたね。

スナミート
そう。メロディとハーモニーだけだと、正直、味気ない。

服部
路上ライブで、サックス1本だけって厳しいでしょ。でも手拍子が入るだけで全然違う。

金ちゃん
それだけの力があるのに、打楽器は前に出てこないんですよね。

スナミート
役者がないだけです(笑)

音楽の三要素はメロディ・ハーモニー・リズム。そのリズムを生むのが打楽器とベースです。どれだけ上手なソロも、リズムがなければ味気ない。逆に、手拍子ひとつ加わるだけで音楽は生き生きする——打楽器には、それだけの力が秘められています。
②打楽器奏者のリアル|全員ソロ、長い休み、そして「ガマン」

服部
金管木管はソロを避けがちだけど、打楽器ってずっとソロじゃん。

スナミート
シンバルなんて、曲で一発にかける思い。何人いても、1人でやる。

金ちゃん
何百小節も休むって、どうやって数えるんですか。

スナミート
4小節、8小節、16小節…って、体感で覚える。フレーズで掴むんです。

服部
あと、打楽器のクレッシェンドは「最後の最後までガマン」って教わるよね。

スナミート
そう。早く上げるとくどい。ガマン、ガマン。

打楽器は「一発勝負」の連続。シンバルの一打に曲の山場を託すこともあり、責任は重大です。長い休みは、小節を数えるというより、フレーズの長さを体に覚え込ませて乗り切る職人芸。そしてクレッシェンドは、早く盛り上げるとくどくなるため「最後までガマン」が鉄則。地味に見えて、相当な集中力と計算が要る仕事です。
③打楽器は最古の楽器。必要なのは「歌心」

スナミート
打楽器って、物を叩いて音を出す、一番原始的な楽器なんですよ。

服部
アフリカのジャンベとか、「伝えて知らせる」ルーツもあるよね。

スナミート
知り合いに言われたんです。「打楽器に最も必要なのは歌心」だって。

金ちゃん
歌心、ですか。

スナミート
ディスコもバラードも、同じテンションじゃ入れない。曲を理解して、自分の中で解釈してフィットさせる。それが歌心。

物を叩いて音を鳴らす打楽器は、人類最古の楽器とも言われます。アフリカのジャンベのように、言葉を伝える道具としてのルーツも。だからこそ、ただ叩くのではなく、楽曲を深く理解して自分の解釈で音を置く「歌心」が問われる——奥の深い世界です。
まとめ|縁の下の、主役
打楽器愛が爆発した第12回。締めにスナミートが語ったのは、「打楽器は、みんなが演奏しやすくなるように支える存在」という言葉でした。リペアマンが「今日も吹きやすかった」と言われて嬉しいのと、同じ。脇役に見えて、実は音楽全体を支える——打楽器は、まさに縁の下の主役なのでした。
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