地域移行で吹奏楽部はどう変わる?しない未来としたい未来|高岡敦史先生に聞く②【スイラボ#23】
岡山県の地域展開の第一人者・高岡敦史先生をゲストに迎えた、部活動の地域移行シリーズ。第23回は、学校現場での受け止め方から、地域移行しなかった未来とうまくいった未来のビジョンまで、さらに深く掘り下げます。耳が痛い話の先に、希望が見えてくる回です。まずは動画でどうぞ。

①学校・先生の温度差|部活が「生徒指導」になっている現実







地域移行への温度感は、学校や地域でまったく異なります。部活が生徒指導の役割を担ってきた現実もあり、簡単に手放せない事情を抱える学校も。先生にとって部活はあくまで“お願い”ベースの仕事で、本来の本分は授業。「やりたい2割・やりたくない2割・どちらでもよい6割」という割合は、現場のリアルをよく表しています。
②それでも、先生の関わりは大事





地域移行は、子どもを地域に「放り出す」ことではありません。中学生の成長には、声のかけ方や指導の手加減を知る教育のプロ=学校の先生の関わりが欠かせません。先生が地域の楽団にも顔を出し、地域の大人と一緒に子どもを育てる——そうした体制ができれば、町全体の「教育力」が高まっていきます。先生に相談できるネットワークづくりが、鍵になりそうです。
③地域移行しない世界 vs うまくいった世界







このまま何もしなければ、編成の組めない吹奏楽は細っていき、学校の統廃合とともに「消滅可能性都市」が現実味を増します。逆に地域移行がうまくいけば、どんな場所に生まれても、世代を超えて音楽を続けられる環境ができる。子どもからお年寄りまでが同じ楽団で音楽を楽しみ、一度都会に出ても戻ってまた続けられる——学校単位ではなく、地域で文化を維持・継承していく未来が見えてきます。
まとめ|ネガティブの先に、希望がある
地域移行の話は、課題から入るのでネガティブに聞こえがちです。でも目指す先には、どこに生まれても好きな活動を諦めずに続けられる、豊かな未来があります。「部活を残すか、地域移行か」ではなく、すでに部活を続けること自体が難しい——だからこそ、よりよい形を一緒に作っていく。次回は、いよいよ「実際、吹奏楽部はどうするか」にフォーカスします。
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